ライジングでのお医者さんからのコメント、参考になりますし、
いまの日本の制度上は、これまで通りに医学部から医師の資格を
とった人が、プライマリケアとしての認定も受けるということに
なるから、欧米のGPとは違うもので安心だよ、
患者も、もっと落ち着いて病院を利用しないと医療が持たないよ、
ということだと思うのですが、
懸念しているのは、
いまの男女平等イデオロギーによる「女性差別やめろ!!」の
強烈な風潮を吸い上げるために、プライマリケアを利用して、
「システム改革」を推進するという方向に進んでしまわないか、
もしそうなら、最終的には欧米化するんじゃないですか、
というところです。
日本も昔から赤ひげ先生のような町医者がいたわけで、
庶民はお医者さんと慣れ親しんでいたと思いますし、
治療してくれる町医者はもちろん必要ですが、
イデオロギーによるシステム改革の方向に走ると、
そういった、日本的な町医者という価値観が破壊されて
いくのではないかと心配です。
「赤ひげ先生」までいかなくとも、日本の庶民感覚って、
医者との親しみが他国よりもずっと強いんじゃないで
しょうか。
総合診療医を増やすために、自由開業は規制されるかも
しれませんし…
「医療界の男女平等のため」という動機を警戒するわけで、
日本の医療制度にまったく問題なしとは思っていないんですよ。